第16回ヤーキーズ・ドットソンの法則を理解する
更新日:2021年3月11日

OneSelFの水野です。
関わっているスポーツクリニックの来年度教育システム再考も大詰め、OneSelFのスタッフ教育システム作成も変更を重ねているということで
今回は「ヤーキーズ・ドットソンの法則」について再度学びたいのでブログを書きたいと思います。
今回の参考文献はこちらです。
Yerkes-Dodson: A Law for all Seasons
Karl Halvor Teigen Theory Psychology 1994 4: 525
https://www.researchgate.net/publication/247743193_Yerkes-Dodson_A_Law_for_all_Seasons
元の研究はネズミを元にした実験研究で1908年に発表されているのですが、
今回は1994年にそこからの遷移までを考慮した論文を参考にします。
(こちらは参考でストレスとコルチゾールなどのホルモンの関係をレビューされています
The effects of stress and stress hormones on human cognition: Implications for the field of brain and cognition
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/17466428/
「ヤーキーズ・ドットソンの法則」
教育や運営に携わったことがある人で知らない人はいないかも、というくらい有名な法則です。
聞いたことがなかった方はこれを機に知ってもらえると勉強になるのではと思います。
よく見られるヤーキーズ・ドットソンのグラフ図です。

右に行くほどストレスが多い状態
上に行くほどパフォーマンスが出る状態と理解していただければと思います。
ざっくりいうとその人にあったストレスレベル、罰や報酬を与え続けることでパフォーマンスの最大化を図れるということです。
つまりは この課題簡単だなー、また同じことを繰り返すのかー
と思われる課題や報酬レベルのことを行っているとパフォーマンスが下がり
この課題どう考えても難しすぎる、自分には無理だー
と思われる課題や報酬レベルのことを行っているとパフォーマンスがまた下がる
という内容になっています。
この業界は結構ストレスレベル高い人多いと思うのですが、人によるかなと感じるこの頃です。
私も「なんとかやれ」ということで
理学療法士 臨床1年目から教育は少なめで必死に来た患者様を治療していた気がします。
ちなみにそんな中で私の同期入職は1年で半分がやめていきました。
かなり教育システムしっかりしていた方だと感じたところに就職しましたが
今考えて忌憚なく言ってしまうと“指導者・上司の相性と情熱に寄ってしまったな”と思います。
少し脱線しましたが、そこから元に戻すと
そのストレスレベルや報酬で耐えられるスタッフは残り
耐えられなかったスタッフは辞めていきました。
このストレスの耐えられるレベルは人によって違うのだと思います。

そしてまたストレスレベルが高い人はまた然りで
ストレスレベルや報酬レベルが低すぎるとやめていきます。

うちの代表の佐藤は全くその存在です。
聞いてないのでそうではないの“かも”ですが、
馬鹿みたいなストレスの中にいないとやる気を感じないタイプだと思います。
そういう人が前例のないことで起業するんですよね。
一緒にいて楽しいです笑
また脱線しました。
つまりはそう言う人はストレスレベルが低すぎるとやめていく、もしくはやる気を無くしていわゆるこのままでいいという思考停止状態になってしまいます。
これでは私の所属している組織には当てはまりません。
スポーツクリニックもOneSelFも常に成長していき続ける集団であり続けたいと思いますので
スタッフそれぞれに適切なストレス量はどの程度なのか
見極めた上で
常にいい負荷を与え続けられるシステムとして刷新していき続けたいと思います。

本日はここまでです。
ちなみにこの法則はいろんな見解があって深すぎるので
元論文の参考や、色々な人の見解を元に自分として解釈することをお勧めします。
お読みいただきありがとうございました!