第12回 姿勢が悪いと腰痛になるのか?

OneSelFの水野です。
本日は腰痛に関して、”姿勢が悪いと腰痛になる” が
必ずしもそうじゃないよ!
という話を書きたいと思います。
本日の参考文献はこちらです
https://www.jospt.org/doi/10.2519/jospt.2019.0610
"Sit Up Straight": Time to Re-evaluate
Diane Slater, Vasileios Korakakis, Peter O'Sullivan, David Nolan, Kieran O'Sullivan
J Orthop Sports Phys Ther. 2019 Aug;49(8):562-564.
皆さんも腰が痛い
それは”座っている姿勢が悪い“からだよねー
それが当たり前かの如く、言ったり言われたりしたことがあるかと思います。
しかし、それは科学的にはしっかりと検証されているものはありません。
座っている姿勢が悪いから、いい姿勢にしなければ
バレリーナや軍人のような姿勢をとって、ディスクワークをしなければと考えたりしますが
そんなことに“根拠はない”という 見解です

では何が科学的根拠になっているかというと
座位姿勢の持続です。
座位の姿勢が30分以上持続すると腰痛になる、と言われています。
あとは人により
良い姿勢が必要な人が座位姿勢を取り続けると腰痛に影響したり
パフォーマンスが低下したりします。
学生アスリートが「学校の卒論 徹夜で仕上げたんですよー」
というときはやはり腰痛やパフォーマンスが落ちていたりしますし
バレリーナの方がディスクワークを続けていたりすると
「腰が張るー」
という訴えを聞いたりします。

不良姿勢もその人が必要でその姿勢になっていると思うので
凝り固まった考えで「姿勢直す!」というのではなく
いろんな姿勢のバリエーションが取れるように、や
その人の生活リズムにあった、体のコンディショニングの仕方を提案すること
それがトレーナーやセラピスト
体を見る人に求められていることなのではないかと感じます。
今日のブログは以上です。
最後までお読みいただいた方、ありがとうございました!