第3回学ぶことの落とし穴
更新日:2020年11月27日

OneSelFの水野です。
本日は私が所属しているスポーツクリニックとOneSelFの教育システムについて考えております。
私の祖父は高校教員で、叔父が大学教員ですが、
中高生の頃はほとんど「教育」とか「教員」というものに全く興味がわかなかったものの
アルバイトの塾講師から始まり
前職のスタッフ・学生教育委員会
現在もスポーツクリニック、教育担当
そして起業してスタッフの教育システム構築
として教育に携わることが増えてきました。
今日はその中でも「ダニング=クルーガー効果」について触れたいと思います。
参考文献:Dunning,David, 2011, The Dunning-Kruger Effect: On Being Ignorant of One's Own Ignorance, Advances in Experimental Social Psychology, vol.44, pp.248-296.
Kruger, Justin and Dunning, David, 1999, Unskilled and Unaware of It: How Difficulties in Recognizing One's Own Incompetence Lead to Inflated Self-Assessments, Journal of Personality and Social Psychology, vol.77, no.6, pp.1121-1134.
専門職をやっていると必死で学んで2年目くらいで俺なんでもできる!(治せる!)
症候群と思える時期があります。
ダニング=クルーガー効果というのは心理学者のヴィエット・ダニングとジャスティン・クルーガー氏が示した現象で
ざっくりいうと「学び始めたばかりの人は自分の出来ぐあいを高く評価しがち」
というものです。
よく用いられる曲線(ダニング=クルーガー曲線)で説明すると

引用:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Dunning%E2%80%93Kruger_Effect_01.svg
少し学んで、できるようになると
天狗になり、

その後、やっぱり全然できないじゃないかと挫折する

そして本当の意味で良い成績が出せるようになる

という過程です。
私もあまり外には出さなかったと思いますが、この仕事を始めて2年目の時に
「もう理学療法、トレーニングは極められるな」とおこがましく感じた経験があります。
今考えてもとても恥ずかしいです。
専門的な勉強している方は同じ経験をしている方も多いのではないかと感じます。
しかしその時期を過ぎると逆に無知というか無力感を感じる時期があります。
そこを踏ん張って努力していけるか、そして本当の意味での専門家になれるか。
ここのマネジメントをしていくのが1つのポイントであると感じています。
少し知識を得てきて、成果が出てきてこのままいける!と思った時に落とし穴がやってくる。
そして「無知の知」と言いますか、この法則を知った上で
次のステップへ向けて、進み
その後に起きる挫折もあるということを踏まえながら進めるようにしていく
必要があると感じています。
人の成長はクライアント様もスタッフも奥深く、とても面白いものだと思うので
また私も日々成長して、クライアント様やスタッフ共々良い教育・関係性を構築できるよう努めていきたいともいます。
今日は少しテイストが違うブログでした。
本日もありがとうございました。